オリンピックメダリストの指導者が語る軽量化戦略の影
山内 武(大阪学院大学・教授・学部長)
坂戸市制40周年でランニング指導をしていただいた、高橋尚子さんを大阪学院大学時代に指導していらっしゃいました。
中学校、高校の部活動における指導について。
思春期・持久系アスリート
特に女
子選手のリスク
高校女子長距離
ランニングエコノミー
アキレス腱が長い、硬いふくらはぎなど、ケニアの選手は、元々が優れている。
しかし、ランニング優酸素パワーは、かわりがない。
そこで、体重比の最大酸素摂取量を大きくするためには、走り込みで体重を落として75.0ml/min/kgという、一流選手LEVEL-5となる。
そのため、食事制限、食事管理、体重管理などが行われていく。
軽量化戦略は、高成績に強く繋がっています。
二十歳過ぎであれば、あまり問題無いが、思春期に極度の軽量化戦略を避けることが大事になります。
高橋尚子選手が長続きしたのは、体脂肪12%あり、月経もきていたので、選手寿命が延びたのであろう。
運動性無月経とは
・3ヶ月以上無月経。
・15歳以上での初経未発来
これについては、婦人科受診ん勧めるべき。
運動性無月経などになると、エストロゲンの低下により、疲労骨折をきたしやすい。
摂食障害などの精神的問題では、元世界選手権マラソン出場選手による万引き問題もみられます。
近頃は、早期教育が話題ですが、極端な軽量化戦略は短期間にして、レース後のオフタイムを持ち、体重~体脂肪を元に戻すのが大切である。
高橋尚子選手は、レースが終わるとふっくらとしていました。それが大切‼️
あと、アスリートの貧血対処が大切。
運動性の貧血に対して、食事で適切に鉄分をとることが大事。
でも、食事を絞っているため、サプリメントや鉄剤注射で改善させるというのは、好ましくない。